航空機の特徴
 
(1) 技術
 
商業化された最先端技術の結集
 
  効率性・信頼性の高いタービン技術 − エンジン(動力制御システム)
   
ハイテクマイクロエレクトロニクス − 航行システム(アビオニックス)
   
金属、複合材等の合成・加工・形成技術、構造技術 − 翼、胴体
   
徹底した事故調査、原因究明の努力 − 運行・整備マニュアル
 
(2) メーカー
 
現在、座席数150以上の民間航空機を生産しているのは、アメリカのボーイング社、欧州連合のエアバス社の2社だけだ。寡占状態でメーカーは生産調整により市場価格をコントロールできるとの見方もあるが、本当にそうだろうか。

これまでは国からの補助金や、政府保証の債券を発行し容易に安価な資金調達ができていた、先進国の航空会社が民営化され、航空機を買う側のコスト意識は急速に高まってきている。航空機の世界にも生産と需要を神の手がつかさどる、市場原理が浸透してきている。この傾向は加速することはあっても、後戻りする事はないだろう。

高額の開発費用をひとつのメーカーが負担することも事実上不可能となってきている。メーカーと下請けの関係が垂直分業から、水平分業とまでは行かないまでも、傘の開きが大きいような関係に近づいている。リスクシェアーパートナーによる開発戦略が世界規模で展開されてきている。

今後の2大メーカーは、生産面もさることながら、次第に航空会社、旅行代理店、利用者等の要望を汲み取り、具現化していくソフト面での役割が重さを増していくものと想像する。