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航空事情 航空ビジネス講座

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各論(2) 航空会社の収支 − 収入の傾向(3.利益率)

 
航空会社の利益率は実質的に、過去数十年間で低下しています。利益率が低下した理由は、航空業界の規制緩和や運賃などの自由化が進んだとことで、低コスト航空会社などとの競争が厳しくなったことだと考えられています。自由化されると運賃は、徐々に上昇するとの見方もありましたが、航空会社には皮肉なことに、逆に運賃は低下して行きました。ある米国の航空コンサルティング会社は、規制緩和により、運賃は平均で22%低下したと試算しています。

また、運賃が低下した理由に、技術的な進歩が挙げられます。実質的な運航効率が向上した分、航空会社は運賃を下げる余地が出来ました。例としては、ジャンボ機など座席数の多い機体や、燃料消費の少ないエンジンを搭載した機体などが開発されたことが挙げられます。運航効率が向上した分、航空会社は利益率を改善したいところですが、非常に厳しい競争環境下では、運賃を下げ、乗客に還元せざるを得ません。

精巧な利益管理(イールド・マネージメント)システムの導入で、座席稼働率(ロード・ファクター)が向上したことも、利益率を低下させました。しかし、供給が増加し座席稼働率が向上したことで、実質的な利益率は低下しましたが、航空会社の売り上げは1990年代に年率で5.5%の成長を遂げています。