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航空事情 航空ビジネス講座

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各論(2) 航空会社の収支 − 収入分析(3)

 
利益率の高い、ファースト・クラスやビジネス・クラスの座席数を増やせば、売上高も伸びますが、これは座席を有償の旅客で満たした場合の話です。路線が専ら、観光客が多用する路線であれば、ファーストやビジネス・クラスの需要は極端に低く、それらの座席を維持した場合、需要のあるエコノミー・クラスの座席スペースを奪い、全体としての売上を減少させることになります。

有償旅客距離(マイル、もしくはキロで表示)は、提供座席距離(同)と有償座席稼働率(ロード・ファクター)から求められます。有償座席稼働率は、本質的に運賃を払った有償の旅客で埋められた座席の比率(パーセンテージ)です。

飛行距離は、直接的に利益率に影響を及ぼします。また、単価当たり(提供座席距離)の費用にも直接、影響を与えます。例えば、飛行時間が約1時間半の、東京から福岡まで割引運賃を使えばおよそ2万円ですが、約10時間掛かる、東京からロサンゼルスへは、繁忙期でなければ、およそ7万円です。所要時間は6倍以上ですが、運賃は4倍以下に納まっています。

利益率は有償旅客距離単位で測られますが、一般に、長距離路線の方が短距離路線に対して、低い利益率を示しています。単純には短距離路線の方が明らかに良いように思われますが、短距離路線は利益率が高い分、費用も高くなっています。