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航空事情 航空ビジネス講座

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各論(2) 航空会社の収支 − 収入分析(2)

 
競争の程度は、運賃を決定する大きな要因ですが、競争の性格もそれ以上の大きな要因と言えます。欧米では、新規参入する航空会社は宣伝広告代わりとも思われる、大胆な値下げで既存の大手航空会社に競争を挑む傾向があります。

例えば、オーストラリアのバージン・ブルーは、シドニー〜メルボルン線に参入した際、片道33オーストラリア・ドルと、市内から空港へのタクシー代以下の運賃を設定しました。

このような性格の競争に対して大手も対抗手段に訴えるも、新規参入よりも運航コストの高い大手がいつまでも続けられる訳もありません。新規参入した航空会社も採算割れの運賃であることは明白で、旅客の期待は裏切られ、いずれ運賃は引き上げられます。

しかし、新規参入する航空会社がいることで、全体としての運賃は引き下げられることになります。日本では新規参入する航空会社の運賃に対して、大手が値下げをすると、弱い者いじめとして受け取る向きもあるようですが、全体としての運賃を引き下げることが、新規参入する航空会社の果たす最も重要な役割と言えます。

このようにエコノミー・クラスの運賃は、新規参入する航空会社との競争に曝されていることから、ビジネス・クラスやファースト・クラスの運賃と比較して、変動が著しい傾向を示しています。