Click Here!

 
 
<< BACK 

航空事情 航空ビジネス講座

TOP>>

 
 

各論(2) 航空会社の収支 − 収入分析(1)

 
費用は、航空会社の利益性を決定する最大の要因だと言えますが、収入に付いての分析も重要です。航空会社の利益は、供給(キャパシティー)に稼働率(ロード・ファクター)を乗じて、更に利益率(イールド)を乗じることで求められます。

供給を決定する主な要因としては、1)機材数、2)機材の機種、3)機材の座席数、4)(クラス毎の)座席配置、5)機材稼働率、6)路線距離、が挙げられます。稼働率を決定する要因としては、1)旅客(貨物)需要、2)路線毎の供給、が挙げられます。また、利益率を決定する要因として、1)平均運賃、2)クラス配分、3)旅客(貨物)需要、4)競争環境、5)路線距離、が挙げられます。

興味深いことに、主な収入の要因は、費用の要因でもあります。例えば、固定資産を有効に活用することは、それらの固定資産からより多くの収入を上げることになり、単位あたりの固定資産の費用を引き下げることになります。固定資産が運航機材であれば、稼働時間を長くすれば、提供座席距離が多くなり、有償旅客距離を伸ばすことが期待でき、同時に提供座席距離単位の機材費用を引き下げることが出来ます。

利益は、有償旅客距離と利益率(イールド)が決定します。利益率は、運賃の影響を直接受けます。ファースト・クラスの利益率は、ビジネス・クラスの利益率よりも高く、ビジネス・クラスの利益率は、エコノミー・クラスの利益率よりも高くなっています。従い、クラス毎の座席配置は、利益率に直接、影響を与えます。

航空運賃は市場商品で、ビジネスを目的とした乗客と、休暇を過ごすことを目的とした乗客では、許容できる(払える)運賃に違いがあります。同じエコノミー・クラスでも、予約した時期、予約便の変更やその他の条件で運賃には大きな違いがあります。現在、欧米では一般に、約7割程度の乗客は何らかの割引が適用された運賃で搭乗しているとされています。