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航空事情 航空ビジネス講座

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各論(1) 航空会社のリスク − リスクの中核は安全運航

 

航空会社の収入と費用に付いて分析する前に、航空会社が常に曝されている危険(リスク)を考えて見ます。無論、航空会社が抱える最大のリスクは運航の安全を損なうことです。従い、安全運航は航空会社のリスクの中核と位置づけます。リスクに付いては、1)財務リスク、2) 戦略リスク、3)運航業務リスク、4)偶発リスクに分類し、それを、a)内部要因、b)外部要因、に分けました。

1)財務リスク
 

(内部要因) 機材導入への資金調達、収入管理、流動性資金残高、格付け
   
(外部要因)

会計・税務・法令変更、金利変動、燃料価格の変動、通貨・外貨変動、取引先の債務不履行、資産価値の低下、金融市場リスク、景気後退


2)戦略リスク
 

(内部要因)

企業文化、非効率な事業計画、無計画な資本投資もしくは過大な資本投資、従業員組合との不和、統合・合併

   
(外部要因)

市場シェアの争い、顧客需要の減少、運賃競争の過熱化、非従来的な競争相手の出現、提携もしくは共同運航、競争相手による顧客の略奪、CRMによる戦略的攻撃


3)運航業務リスク
 

(内部要因)

整備の信頼性、スケジューリング(運航計画)リスク、会計管理システム、主要管理職の配属、電子商取引(E・コマース)への取り組み、情報システムの故障もしくは陳腐化、SCM(サプライ・チェーン・マネージメント)の導入

   
(外部要因)

政府による介入および規制、大規模な不規則運航、運航網の制約、第三者による供給の欠如、


4)偶発リスク
 

(内部要因)

第三者損害賠償、一般損害賠償、法的リスク、従業員報酬(ボーナス)、資産・運航機材の損失、各種管理当局からの調査(税務、整備など)、受け取りからの控除(源泉徴収など)

   
(外部要因)

荷物・貨物の紛失、政治リスク、テロ・破壊工作、気象変動、従業員ストなどによる運航障害