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航空事情 航空ビジネス講座

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8.航空管制 - 離陸、上昇、巡航

 
管制から管制へ
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航空機が安全に離陸すると、タワー・コントロールは管轄を進入管制(デパーチャー・コントロール)に委譲します。進入管制は、空港から空域へと上昇しながら進入する航空機を管轄しています。現在のジェット機の速度と上昇能力から、進入管制の管轄下に航空機が置かれるのは限られた時間となっています。一定の高度に達すると進入管制は、航空機の管轄を航路管制(エン・ルート・コントロール)に譲ります。

航空管制から機上の運航乗務員への指示は、全て無線を通じて行なわれます。担当する管制官は、次の管制官に航空機の管轄を委譲する際、運航乗務員に次の管制官と連絡を取る指示をすると供に、無線の周波数を伝えます。連絡を受けた次の管制官は、航空機に対して無線の受信を確認すると供に、航行進路と高度を指示します。

航空機は航路に従い、いくつかの空域を通過することで、その都度、通過する空域ごとに航路管制が交代していきます。航路管制は特定の空域ごとに配置され、空域ごとに飛行する航空機の間隔を安全に保つ役割を担っています。

安全間隔
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航空機の安全な飛行間隔は状況により異なります。29,000フィート以上の高高度では、航空機は空域を高速で飛行するため、水平方向に5マイル(約9.26キロ)、垂直方向に2,000フィート(約 600メートル)が安全間隔とされています。それ以下の高度では、水平方向には5マイルと変わりませんが、垂直方向には1,000フィート(約300メートル)とされています。また、航空機が低速で飛行する離陸直後や着陸進入時には、水平方向に3マイル(約5 .56キロ)、垂直方向に1,000フィートが安全間隔とされています。

高高度での垂直方向の安全間隔は、地上の管制装置や、航空機に搭載される高度計や速度計の精度の向上、衝突回避装置などの発達で、2,000フィートから1,000フィートに短縮される傾向にあります。太平洋路線、大西洋路線、欧州域内では既に実施され、米国内や中近東へ拡大する予定です。

垂直方向での飛行間隔が短縮されることで、より多くの巡航高度が設定され、同一空域を飛行する航空機の数を増やすことが可能となります。飛行する航空機の数が増えることで、航空機の遅延が解消されることが期待されています。
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