<< BACK 

航空事情 航空ビジネス講座

TOP>>

 
 

4. 安全な飛行のために

 
訓練

航空会社の従業員は一般に、特に乗務員と運航の安全に直接関わりのある業務に従事する職員はより一層の、広範囲にわたる訓練を受けます。

運航乗務員
----------
運航乗務員(パイロットやフライト・エンジニア)は、どの部門と比較しても、航空会社で最も訓練を要求される職種です。米国で大手の航空会社の運航乗務員になるには、まず乗員訓練を受けるための過程を通過し、それから乗員としての訓練課程を経て、それで実際に飛行することが出来るようになります。

航空会社によって運航乗務員の採用方法は異なりますが、他の職種でも同じように、書類選考を経て面接に望む志願者は、経験や職業意識を踏まえた上で、多角的に試されます。第二段階としては、心理検査、適正検査、厳格な健康診断による選抜過程を経ることになる。第三段階では、模擬飛行訓練装置(フライト・シミュレーター)による飛行技能の評価が行われます。

志願者のおおよそ10〜15%がこれらの過程を通過し、航空会社の運航乗務員養成課程へと進むことが出来ます。養成課程は航空会社によって異なりますが、米国の場合には連邦航空局が定めた基準に従っている必要があり、実際に運航乗務員として乗務するには連邦航空局からの資格を受ける必要があります。今日の訓練プログラムの共通する目標は、職員がその業務を熟練することにあります。

熟練を目指して
--------------
多くの分野で、連邦航空局も航空会社も、以前のように訓練に必要な時間数や課程を定めたりすることはなくなりました。その代わりに、訓練生がその業務に熟練するために、必要とされる訓練を受けることを要求しています。そうすることで、異なる経験を持つ訓練生は、異なる技能と能力を持っている事実を訓練に反映できるわけです。

航空会社は訓練の内容によって、多様な訓練手法を用います。その手法には、教官による教室での講義、模擬施設を使っての訓練、実際の機材を使っての訓練、コンピューターを使っての自主学習、自主テストなどもあります。どの手法でも、訓練の成果は試験や反復訓練、飛行検査によって、理解や適正が確認されます。

航空会社の操縦士や航空機関士と言った運航乗務員は、毎年、定期的に定められた訓練課程を受けることが要求されます。通常、定期的な訓練は、乗務する機体の種類により内容は異なりますが、高度な模擬飛行訓練装置を用いたものや、2〜4日程度の課程から構成されています。また、機長職(パイロット・イン・コマンド)にある運行乗務員は、6ヶ月ごとに定期的な訓練を受けることが要求されています。