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航空事情 航空ビジネス講座

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4. 安全な飛行のために

 
機体整備(2)

整備施設
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全ての米国の大手航空会社は、大規模な独自の整備施設を持ち、自社で殆どの整備業務を行っています。多くの航空会社は世界的な路線網を持っていることから、整備の一部を国内、海外の独立した整備会社、整備施設に委託することがあります。航空会社は、運航する航空機が受ける整備の品質に最大限の責任を負っていますが、米国の航空会社が利用する全ての整備施設は、それがどこに存在するかに関わりなく、連邦航空局による認可を受ける必要があります。

品質管理
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また、航空会社は、購入する全ての部品の品質に対しても最大限の責任を負っています。部品が機体メーカーの仕様に合っているものかを確認するために、航空会社では厳格な購入手続きや、購入時の部品検査方法と言った、品質管理計画を定めています。

サービス・ブリテン
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機体メーカーは、その製造した機体を運航する航空会社に対して、少なからぬ技術的な支援を提供します。その結果として、機体メーカーは、生産した機体ごとに運航が継続される限り、技術的な支援を継続します。もしも機体に問題が生じた場合、運航する航空会社は、直ちに機体メーカーにその問題を報告します。また、機体メーカーは、同型機を運行する他の航空会社に対しても、サービス・ブリテンとして、問題箇所の指摘とそれを解消するために必要とされる作業手順、整備・操縦方法の変更などを指示します。

耐空性改善命令
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米国の連邦航空局にも、機体メーカーのサービス・ブリテンは送られ、連邦航空局が、その問題を航空機の安全性に著しい問題を与えるものと判断した場合には、そのサービス・ブリテンに基づいて、法的拘束力のある耐空性改善命令として、点検、修理、改造など、安全性を維持するために必要とされる整備を命じることになります。

連邦航空局は、航空機の機能の一部に支障がある場合でも、十分な補完装置や、支障のある装置が必ずしも必要ではないものや、専ら乗客の利便性向上を目的とするものだった場合には、一時的な運航許可を与えることが出来ます。通常、航空会社には、問題のある箇所の修理や交換のために、一定の時間的猶予が与えられます。

しかし、指摘された問題が、運航上の安全性や耐空性に問題があるような場合には猶予は与えられず、次の飛行を行うまでに点検、修理を完了することが求められます。