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航空事情 航空ビジネス講座

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4. 安全な飛行のために

 
機体整備(1)

航空会社は、広範囲な最先端の技術を用いて、予防的な機体整備を行っています。航空機が運航される前に、その必要不可欠な機能が良好な状態にあることを確認することが、航空会社の使命であり、提供されるサービスの本質とも言えます。

それぞれの航空会社は、運航する機種ごとに独自の整備計画を持っています。整備計画は、航空機の製造者の参加のもと作成され、米国の連邦航空局のような、各国の航空管理当局の承認を得なくてはなりません。

整備計画は、航空機の飛行時間、製造されてからの時間や、離着陸回数が進むにつれて次第に、詳細に渡る点検、整備を要求して行きます。整備の段階が進むごとに、整備士には、機体を更に細かく分解し、更に詳しい点検と厳密な整備を行うことが要求されます。

機体整備には多くの段階がありますが、典型的なものとして次のようなものが含まれます。

1)日に数回、離陸前などに目視により、機体外観を地上から見て回る点検 − オイルや燃料の漏れ、タイヤの磨耗、機体表面のひび割れ、へこみ、その他の表面的損傷の有無を確認、重要な機内装置を整備。

2)3〜5日ごとに行う点検 − 着陸装置、操縦面(翼の動く部分:フラップ、ラダー等)、水周り、酸素発生装置、照明装置、補助動力装置の整備。

3)6〜9ヶ月ごとに行う点検 − 上記の内容に加え、機体内部の操縦装置、油圧装置、非常用装置の整備。

4)12〜17ヶ月ごとに行う点検 − 機体は広範囲に分解され、点検は高度な装置を用いて、人の目では発見できないような、金属疲労や腐食、ひび割れを確認する整備。

5)3〜5年ごとに行う点検 − 機体は殆ど分解され、再度組み立てられ、着陸装置など主要部品が交換さえる整備。

整備計画にある、それぞれの点検、整備の間にも、航空機に搭載されたコンピューターは、常に機体の運航、操縦装置を監視し、エンジンの異常な温度上昇、燃料消費、潤滑油の減少などを記録しています。最新の航空機では、それらの機体の状態に関するリアルタイム情報は飛行中でも、地上の運航管理部門に送られています。