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航空事情 航空ビジネス講座

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4. 安全な飛行のために

 
個人の資格

米国での航空機の操縦、管理、整備、管制には、定められた最低限の訓練と経験が要求され、連邦航空局から個人としての資格(免許)を受けなくてはなりません。その職種には、整備士、操縦士、航空機関士、運航管理者(ディスパッチャー)、管制官(連邦航空局勤務)があります。また、それらの資格を取得するための教育機関も、連邦航空局から免許を受ける必要があります。

操縦士資格
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大型の航空機を運航する操縦士になるには、航空機を自己の指揮下のもとで操作した(パイロット・イン・コマンド)250時間以上の経験を含む、最低で1,500時間の飛行経験が要求されます。

それから、筆記試験に合格する必要があり、そこでは、航空機の操作、気象、航空管制、無線通信、その他に民間航空輸送で航空機を操縦するために重要とされる事柄の知識が試されます。

また、連邦航空局の試験官、もしくは連邦航空局から資格を受けた試験官による、操縦技能の試験に合格する必要があります。そこでは、様々な条件での離陸、着陸、巡航、緊急時の操作手順を、実際の航空機、もしくは模擬操縦装置(フライト・シミュレーター)で行います。

更に、民間航空会社で操縦士として勤務するには、雇用される前と、雇用後の毎年、要求される健康診断に合格しなくてはなりません。

そして、民間航空会社の操縦士として搭乗するようになってからも、定期的に訓練を行うことが求められています。連邦航空局のフライト・スタンダード・サービスには、航空会社の運航に求められる全ての訓練内容が規定されています。

空港

米国の連邦航空局は、航空機の操縦者、航空会社、航空機に比べればその範囲は狭いものですが、主に新たな航空基盤施設の整備推進を目的とした1970年の空港、航空路開発法によって、空港もその管轄に含んでいます。

その法律により、全ての民間航空機が利用する空港は連邦航空局により、それが定めた安全基準を満たしていることを確認された上で、運用資格を受ける必要があります。その安全基準の対象には、空港消防隊の人員配置、消防車両の種類、それぞれの種類での数、滑走路等の照明施設、燃料の保管設備などが含まれます。

連邦航空局は、空港の運用に関してもアドバイザリー・サーキュラーを発行します。その範囲は、滑走路の舗装方法、排水設備、駐機場の設計などにも及びます。また、空港の安全性向上、許容能力増強、効率化改善と言った計画へ承認を与えたりもします。