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航空事情 航空ビジネス講座

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5. 安全な飛行のために

 
統計

この章では、航空機の安全な運航の為に、生産、整備、訓練、保安などで、どのようなことが行われているのか、航空機の最大の生産国であり輸出国でもある米国の制度を紹介します。

NTSBの役割
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米国の国家運輸安全委員会(NTSB: The National Transport Safety Board)は航空機事故をはじめ、輸送機関における事故調査を行います。また、事故に付いての調査報告、事故統計を公表します。事故調査では、事故に関する事実関係を調査、事故原因を解明していきます。必要と認めれば、立法機関に対して安全性を向上させるための勧告も行います。

規制緩和で安全性は向上
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国家運輸安全委員会の統計では、年々、米国の航空会社は安全性が高まっています。特に、規制緩和後の改善は注目すべきです。1999年には、米国の定期航空会社の航空機が、10億マイル飛行すると事故で0.3人の死亡者がでる事故率でしたが、1978年では同じ飛行距離で2人の死亡者がでる事故率でした。20年間で、6倍以上安全性が高まったことになります。

安全な輸送手段
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米国連邦政府は、1938年から航空機事故を記録していて、1974年が最悪の年で、460人が米国の航空会社が運航する航空機が起こした事故で死亡しています。

米国では、年間約4万人が高速道路での自動車事故で亡くなっています。悲しい比較ではありますが、米国では、航空機での旅客輸送が始まってから今日までに航空機事故で亡くなった犠牲者の数よりも、3ヶ月の間に高速道路での自動車事故で亡くなる人の数の方が多いのです。

更に、航空機の安全性を評価するための比較資料として、国家安全評議会がまとめた、米国での事故死に関する統計があります。それによると、1998年に米国で事故死した方は16,600人で、その内訳は、転落が9,000人、溺死が4,100人、火傷が3,700人、なんらかの中毒死が3,200人、銃器の誤射が900人でした。

◆お断り ここでは、昨年9月のテロ事件に巻き込まれた航空機は、事故機には含みません。