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航空事情 航空ビジネス講座

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飛行の歴史

航空郵便の民営化

1920年代中頃には米国郵政省の航空郵便は、年間250万マイル、1,400万通の郵便物を運ぶようになりました。しかしながら、米国の連邦政府は航空郵便事業を政府の手で継続する意図を持っていませんでした。以前から郵政省は、郵便物の輸送を私企業に委託していました。

民営化
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ひとたび、航空郵便が事業として成り立つことを実証し、その為の必要施設を整えると、米国の連邦政府は航空郵便事業を民間に、競争原理を導入することを前提に移管しました。1925年の航空郵便契約法により実行に移されましたが、この法律は一般では法案を提出したペンシルベニア州選出のクライド・ケリー下院議員にちなみ、ケリー法と呼ばれています。

航空郵便事業者
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この民間への航空郵便事業の移管が、米国での民間航空事業が開始される大きな第一歩となりました。最初は、5社に航空郵便事業が移管されることに決まりました。ナショナル・エアー・トランスポート(カーティス航空機保有)、バーニー・エアー・ラインズ、ウエスタン・エアー・エクスプレス、コロニアル・エアー・トランスポート、ロバートソン・エアクラフト・コーポレーションがその5社でした。

ユナイテッド航空
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ナショナル・エアー・トランスポートとバーニー・エアー・ラインズは後に、ボーイング・エアプレーン社とエンジン・メーカーのプラット・アンド・ホイットニー社のジョイント・ベンチャーだった、ボーイング・エアー・トランスポートと合併し、ユナイテッド航空になります。

トランスワールド航空
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ウエスタン・エアー・エクスプレスは、別のカーティス航空機の子会社、トランスコンチネンタル・エアー・トランスポートと合併し、トランスコンチネンタル・アンド・ウエスタン・エアーとなります。後にこの会社はトランスワールド航空に社名を変更します。

アメリカン航空
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ロバートソン・エアクラフト・コーポレーションは、後にユニバーサル・アビエーション・コーポレーションの一部となります。また、ユニバーサル・アビエーション・コーポレーションは、コロニアル・エアー・トランスポート、サザン・エアー・トランスポート、他と合併し、アメリカン・エアウェイズとなりました。現在のアメリカン航空の前身です。

パン・アメリカン航空
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後に、コロニアル・エアー・トランスポートの発起人のひとりだった、ジュアン・トリプルは1927年にパン・アメリカン・エアウェイズを設立し、国際航空の先駆者となりました。世界中にその路線を延ばした、パン・アメリカン・エアウェイズは、フロリダ州キーウエストからキューバのハバナへの航空郵便が始まりでした。

イースタン航空
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また別のカーティス航空機の子会社、ピットケアン・アビエーションも航空郵便から始まった航空会社ですが、後にイースタン・エアー・トランスポートと名前を変え、イースタン航空の前身となりました。