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航空事情 航空ビジネス講座

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飛行の歴史

第1次世界大戦

発展の遅い民間航空
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前回紹介した以外の、いわゆるファーストフライトも、飛行機がこの世に登場して暫くは常に新聞の一面を飾る出来事でした。しかし、民間航空輸送が一般の人々に浸透していくのはものすごく遅いものでした。多くの人々は新しい空飛ぶ機械に乗ることを怖がったのでした。

軍事目的での技術的進歩
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飛行機の設計技術の発達も遅いものでした。しかし、第1次世界大戦の勃発で、軍部は軍事目的での飛行機の利用価値をすぐに認め、生産は欧州諸国、及び米国政府らからの需要で著しく増大しました。

最も注目すべき進歩は、出力の大きいエンジンが開発されたことで、飛行速度が大戦前の飛行機の2倍以上に相当する、時速130マイル(約210キロメーター)に到達したことです。エンジンの出力が向上したことで、大型の飛行機を製造することも可能となりました。

大戦の悪影響
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しかし、戦争はいろんな面で民間航空の発展には悪影響をもたらしました。まず、飛行機メーカーは全ての設計と生産資源を軍事用に振り向けました。一般の人々には飛行機が、爆撃や偵察飛行、飛行機どうしの戦闘といった、戦争を意味するようなものとして受け取られるようになりました。また、戦争が終わると飛行機が余るようになり、飛行機メーカーには新たな発注が来なくなり、多くの飛行機メーカーが破産し消滅していったのです。

政府主導の事業
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欧州では、英国やフランスのように政府が、英仏海峡を越える航空輸送事業を民間航空として育成する国が出てきました。しかし、同じようなことは米国では起きませんでした。当時、米国では既に鉄道が飛行機と同じスピードで主要都市を結んでいました。米国の主要都市間には、英仏海峡のような、陸を隔てる障害はなかったのです。また、鉄道の旅は、飛行機に乗るよりもかなり快適なものでした。

米国政府が大戦後の民間航空輸送に全く支援の手を差し伸べなかったわけではありません。米国にも政府が承認した、民間航空への支援計画までありました。しかし、その計画は人を輸送すると言うものではなかったのです。米国では郵便を飛行機で輸送したことが、今日の民間航空の発展へとつながりました。