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航空事情 航空ビジネス講座

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3. 規制緩和

 
規制緩和の影響

ハブ・アンド・スポーク

規制緩和が航空業界に与えた大きな変化に、ハブ・アンド・スポークの運航体制が挙げられます。規制緩和が進んだ1978年以前には、あまり見うけられなかった運航システムです。

ハブ空港
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ハブ空港は各航空会社の戦略により、異なる大都市の空港に設定され、乗客や貨物を目的地別に乗り換え、仕分けする目的の空港です。また、同時にハブ空港はその位置する都市からの乗客、貨物の受け入れ口でもあり、国内、国外の主要都市に接続しています。

ハブ空港では1日に幾度か、各地からの飛行機が集中的に到着します。飛行機が空港で駐機している間に乗客はターミナルビル内を移動して、各々の目的地に向かう飛行機に乗り換えます。同様に貨物も最終目的地に向けた飛行機に積み替えられます。

メリット
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航空会社はハブ・アンド・スポークの運航システムにより、直行便を運航するより、同じ飛行機の数で、より多くの市場(就航都市、輸送可能な路線)に参入することが出来るのです。乗客は移動したい時間に、ハブ空港を経由して、十数便、時には百便以上の旅客便に乗り換え、異なる都市への移動が可能です。

ハブ・アンド・スポークの進展により、航空会社の就航都市が増え、乗客は目的地まで別の航空会社に乗り換えることなく、同じ航空会社を利用して旅行することが出来るようになりました。この事は、旅客にとっても様々な利便性があります。

利用率の向上
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航空会社は、ハブ・アンド・スポーク・システムにより、小都市便の座席利用率を向上させ、座席単価(コスト)を引き下げ、運賃を下げることが可能となりました。例えば、人口十万人の都市からでは、どの目的地に向かう飛行機でも、一握りの乗客を集めるのが限界でしょう。十分な利益を上げることの出来る路線は難しいと思われます。しかし、乗り換えることを前提として、目的地の異なる乗客が同じ小型のジェット機に搭乗するとしたら、人口十万人の都市でも飛行機を一杯にするだけの利用客は集まるでしょう。ハブ空港に向かう飛行機であれば、十分な乗客が期待出来る訳です。

バブ空港の位置
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大手の航空会社はハブ・アンド・スポーク・システムを用い、米国国内数カ所にハブ空港を展開しています。航空会社にとって、その位置の決定は、最も重要な検討項目のひとつです。また、ハブ空港が位置する地域で期待出来る航空需要も、その場所を決める重要な要素となります。利便性の高い、十分な飛行便数を持つ運航システ ムは、スポークにあたる地方空港からの旅客、貨物需要と、ハブ空港が位置する地域からの需要の双方によって維持されるわけです。