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航空事情 航空ビジネス講座

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2. 米国の航空業界

 
事業免許の種類(1)

米国の航空会社は政府によって、その事業収益規模により、大手(メジャー)、国内(ナショナル)、地域(リージョナル)に分類されています。原則として、全ての航空会社は連邦政府から発行された、2種類の事業免許を持っています。

適合性免許(a fitness certificate)
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運輸省は法律上の権限として、公共の利益や必要性から適合性免許を発行します。基本的に適合性免許は、航空会社が定期航空事業を行う為の資金や経営陣を要していることを立証するものです。通常、免許は旅客と貨物の両方を認可しますが、貨物専門の航空会社は貨物のみの認可を得ます。

また、座席数60席以下、もしくは輸送重量18,000ポンド以下の航空機を運行するコミューター航空会社は、適合性免許の代りに、運輸省経済規則298条による運行も可能です。

運行免許(an operating certificate)
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運行免許は連邦航空局が、10席以上の航空機を運行する為の必要事項を記載した、連邦航空規則121条に基づき発行します。その規則には、運行乗務員の訓練内容、航空機の整備計画なども含まれます。

全ての、大手、国内、地域の航空会社は連邦航空規則121条に従い運行を行っています。

大手航空会社
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年間10億ドル超の運行収益のある航空会社を大手と定めています。以前はトランク・キャリアーと呼ばれ、国内全域や世界中に路線を展開している航空会社になります。

アラスカ航空、アメリカウエスト航空、アメリカン航空、アメリカンイーグル航空、アメリカントランス航空、コンチネンタル航空、デルタ航空、ノースウエスト航空、サウスウエスト航空、トランスワールド航空、ユナイテッド航空、ユー・エス・エアウエーズの12社に、ディー・エイチ・エル航空、フェデックス、ユナイテッド・パーセル・サービスの貨物専門3社を加えた、15社が2000年末現在で大手に分類されています。

国内航空会社
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国内航空会社とは、年間の運行収益が1億ドル以上、10億ドル以下の航空会社です。一部の長距離路線や国際線を運行することもありますが、国内航空会社に分類される多くの航空会社は、運行の主体が国内の一定地域に限られています。

多くの国内航空会社は規制緩和以前、ローカルサービス航空と呼ばれていたもので、民間航空委員会(the Civil Aeronautics Board)が免許を与え、主要都市とその周辺の地域を結ぶ路線で運行しています。

また、国内航空会社の中には民間航空委員会が免許を与え、トランク・キャリアーを補完する不定期航空輸送を行っていた、サプリメント航空と呼ばれるものも含まれます。

大手航空会社と同様に、国内航空会社は中型、大型の航空機を運行します。また、運輸省の適合性免許と連邦航空局の運行免許が必要です。

現在、アロハ航空、アトラス航空、エメリー・ワールドワイド航空、エバグリーン航空、ハワイアン航空、ミッドウエスト・エキスプレス航空、ポーラー貨物航空が国内航空会社に分類されています。