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航空事情 航空ビジネス講座

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10.用語解説 - システム

 
航空会社が使用するコンピューターによる業務支援システムは、1)旅客系システム、2)貨物系システム、3)運航系システム、4)整備系システムの4つに大きく分類することが出来る。

更に、旅客系システムは、a)旅客システム、b)顧客管理システムに分かれている。旅客システムは、予約から搭乗手続きまでの一連の流れを担うシステムで、空港や支店、旅行代理店に設置された予約、発券システムや、空港の搭乗手続き(チェックイン)機、案内表示板、各便の搭乗ゲートに設置された搭乗改札機に接続されている。

顧客管理システムは、販売や空港、客室など乗客と接する部門からの顧客情報を管理すると伴に、マイレージ・サービスに参加する顧客の、搭乗実績などの情報を管理している。自社を頻繁に利用する顧客を知り、その利用動向を把握することは、運航計画を始めとする事業計画を策定する為の、基礎資料(情報)として重要性が増している。

貨物系システムは、a)国内貨物システム、b)国際貨物システムに大きく分かれるが、他に、拠点となる空港での仕分けなどの貨物の流れを管理する為の、独立したシステムを設けることもある。

国内貨物システムでは、国内線で輸送される貨物や郵便物の受託、機体への搭載、受取人への引き渡しに渡る情報を管理している。国際貨物システムでは、国内貨物システムの機能に加えて、輸出入に係わる税関業務に付いて、税関のシステムと接続し、効率的な輸送の実現を図っている。運航システムは、a)運航管理システム、b)飛行計画システム、c)乗務員管理システム、d)搭乗・搭載管理システム等に分かれます。

運航管理システムは、運航スケジュールに対して、機材の割り当てを管理するシステムで、臨時便の運航や、機材故障、気象条件の悪化などによる運航調整が必要な場合に、出来る限りの定時制や経済性を確保し、整備士、運航乗務員、客室乗務員の調整を素早く支援する。

運航管理システムと連携したシステムとして、運航情報を一元的に管理し、運航管理、空港業務、機材の効率運用を支援する運航情報システム、飛行中の運航便の状況を監視する飛行監視システムが、独立している場合もある。

飛行計画システムは、運航毎に航空当局に提出するフライト・プランを自動的に作成するシステムで、航空当局のシステムと接続されている。また、提出するフライト・プランの内容以外に、運航乗務員が必要とする独自の情報を提供する。

乗務員管理システムは、運航、及び客室乗務員の乗務予定を管理する他、個々の乗務員の乗務や訓練の記録、保有資格等の経歴情報の管理を行う。

搭乗・搭載管理システムは、旅客や貨物、燃料など運航便に搭乗、搭載した内容を一元管理し、運航に欠かせない機体の重量と均衡(バランス)を管理する業務を自動化し、安全性と定時制の向上を図っている。整備系システムは、a)資材(交換部品)システム、b)機体システム、c)原動機(エンジン)システムに分かれる。

資材システムは、ボルトやナットに至るまで多種多様な、運航機材の整備に必要な部品を管理するシステムで、部品の消費予測、購買計画、在庫管理、整備管理、品質管理などを支援している。また、ロータブルと呼ばれる再生可能な部品の場合は、出庫・搭載・取り卸・修理・入庫といったサイクルの各段階での管理を行い、品質の維持に貢献している。

機体システムは、運航機材に起きた不具合の内容と原因、整備処置をコンピューターに入力することで一元管理し、各地の空港や整備施設で即座に当該機の記録を呼び出し、的確な整備作業を実施することに貢献している。また、多種多様な整備作業を効率的に実施する為にも用いられている。

原動機システムは、エンジンの主要構成部品である、ブレードやディスク等に付いて、それぞれの使用時間や回数、整備・検査記録をコンピューターで管理するもので、エンジン構成部品の履歴や、使用状態(時間と回数)に応じた検査項目が即座に呼び出し可能で、検査業務の効率化に貢献している。