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◇◆◇ 航空事情 第249号(2005/11/28)◇◆◇
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【目次】
★航空会社★
ユー・エス・エアウェイズ 6億ドルの合併効果、期待できない懸念
エアー・パラダイス 運航停止、旅行中の乗客はカンタス航空が引受
アリタリア航空 株価、新株の発行価格に迫る過去最安値に
マレブ航空 ワンワールド、15ヶ月後に正式加盟へ
★メーカー・技術開発★
ボーイング社 受注はピーク、2005年の確定受注が800機に
ドバイ・エアー・ショー キングフィッシャー、A320型50機を発注へ
エアバス社 ドバイ・エアー・ショー、A350型12機の発注など発表
★航空行政・協定交渉・統計★
オリンピック航空 ギリシャ政府、再度別会社化へ法案を提出
★経営戦略・関連事業・労使関係★
エアキャプ社 エアバス社、A320型70機の発注で覚書
ILFC社 エアバス社、A350型12機発注、8機オプションで合意
LCAL社、ボーイング社、B787型6機を発注
ILFC社 ボーイング社、B787型20機の発注を発表
★機材計画★
エアー・マドリッド エアバス社、A350型15機の発注で交渉
日本航空 B787型、GEnxエンジンを選定
エール・フランス A380型、賠償の他、引き渡し1年延期を要求
キングフィッシャー航空、エアバス社、A320型30機を発注
ポルトガル航空 エアバス社、A350型など17機を発注
中国航空8社 ボーイング社、B737型シリーズ70機を発注
エミレーツ航空 B777型42機を発注、中型機は結論先送り
★空港・保安★
ASTREC 関西空港、JAL香港線でRFIDタグの実証実験へ
エアバス社 A380型、後続機は従来より2倍の間隔が必要
★事故・安全★
FAA A320型、ジェットブルー機の緊急着陸で点検を命令
エール・フランス トロント空港オーバー・ラン事故、機体に異常なし
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【航空会社】
ユー・エス・エアウェイズ 6億ドルの合併効果、期待できない懸念
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ユー・エス・エアウェイズ・グループは22日、証券取引委員会(SEC)に
提出した届け出の中で、約6億ドルを見込んでいたアメリカ・ウエスト航空と
旧ユー・エス・エアウェイズの合併効果が、期待できない懸念があることを明
らかにした。
ユー・エス・エアウェイズは届け出の中で、特段の明らかな理由に付いては説
明しておらず、予期せぬ事態で、見込んでいた合併効果が発揮できない場合に
備えた、警告と見られている。しかし、2006年の業績も、営業赤字が続く
と見込んでいる。
エアー・パラダイス 運航停止、旅行中の乗客はカンタス航空が引受
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インドネシア・バリ島を拠点とする、エアー・パラダイス国際航空は23日、
全面的に運航を停止した。既にバリ島にいる1,500〜2,000人のオー
ストラリア人乗客は、航空券の払い戻しを求めているが、エアー・パラダイス
では、12月10日までに帰国できるよう、カンタス・オーストラリア航空の
座席を手配するとしている。
エアー・パラダイスは、オーストラリアのアンセット航空破綻後の、オースト
ラリアからの観光客の集客を期待して、2003年2月に運航を開始、オース
トラリア5都市や大阪(関西空港、運休中)、ソウルに就航していたが、パリ
島を訪れる観光客は10月1日のテロ後、37%減少している。
エアー・パラダイスは、バリ島でレストランやリゾート・ホテルの経営を手掛
けるカデック・ウィラナサ氏が出資しているが、2002年10月にテロが起
きたパディーズ・バーは、ウィラナサ氏の経営だった。エアー・パラダイスは
当初、運航開始を2002年10月に予定していた。
一方で、香港のキャセイ・パシフィック航空は24日、2006年にインドネ
シア路線を増便する計画を明らかにし、特に観光地、バリ島(デンパサール)
線を増便するとしている。キャセイ航空は現在、香港からのジャカルタ線を1
日2便(往復)、デンパサール線とスラバヤ線を週4便運航している。
アリタリア航空 株価、新株の発行価格に迫る過去最安値に
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アリタリア航空の株価は23日のミラノ証券取引所で、前日終値日で0.07
10ユーロ(6.78%)下げた、過去最安値となる0.9760ユーロで取
引を終えた。アリタリア航空は14日から12月2日まで、1株0.80ユー
ロで増資を行っているが、殆どの機関投資家が、アリタリア航空株を市場で売
却したと見られている。
11月初めには7ユーロ台で推移していたアリタリア航空の株価は、増資の発
表直後から急落、14日には取引前日の終値比で、4.76ユーロ(77.5
1%)下げた1.38ユーロにまで暴落していた。アリタリア航空の増資は、
ドイツ銀行などが引き受けているが、シティグループでは0.40ユーロまで
下げると評価している。
アリタリア航空株の2%を保有するエール・フランスKLMは、増資後も現在
の保有比率を維持する為、2千万株を買い増すとしているが、アリタリア航空
の役員でもあるスピネッタ会長は、会社再建計画を高く評価しながらも、燃料
費の高騰に対処しない限り、合理化努力はかき消される、と述べている。
スピネッタ会長はアリタリア航空の将来に付いて、まずはキャッシュ・フロー
を均衡させ、次ぎに機材を更新する必要があると述べている。アリタリア航空
は2009年から2015年までに、70機のMD80型シリーズの更新が必
要とされ、35億ドルの新たな投資が必要になると、シティグループでは見積
もっている。
マレブ航空 ワンワールド、15ヶ月後に正式加盟へ
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マレブ・ハンガリー航空は22日、国際的な航空提携のワンワールドへの加盟
が認められたことを明らかにした。マレブ航空は5月、加盟に向け覚書を結ん
でいたが、情報系システムの統合や、ワンワールドが求めるサービス基準に適
合する為、社内教育や訓練が必要で、正式加盟は15ヶ月後になる。
ハンガリー政府は共産主義が終わった1990年以降、赤字続きのマレブ航空
を、5回に渡り売却を試みているが、いずれも失敗に終わっている。マレブ航
空のワンワールド加盟で、付加価値が高まることが期待されている。
マレブ航空の2004年の営業損益は44億フォリントの赤字、2005年は
18億フォリント(832万ドル)の赤字、最終損益は2004年が49億5,
000万フォリントの赤字だったが、2005年は収支均衡を見込んでいる。
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【メーカー・技術開発】
ボーイング社 受注はピーク、2005年の確定受注が800機に
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20日のエミレーツ航空による42機のB777型シリーズの発注で、ボーイ
ング社が2005年に受注した機体数は800機に、キャンセル分や機種変更
後の受注は775機に達した。これまでに単独メーカーが受注した、100座
席以上のジェット機数の記録は、1996年にボーイング社が受けた668機
だった。
エアバス社の記録も1996年の556機で、2005年はこれを容易に上回
りそうだが、ボーイング社とは200機の差があり、並ぶのは難しそうだ。
ボーイング社にはB787型に60機以上の確約があり、年内に成約し、確定
発注として加えられることも考えられる。
また、年内に新たな発注も期待されている。カンタス・オーストラリア航空は
12月7日の役員会で、最大で100機のワイド・ボディー機の発注を予定し
ている。発注を両社に分けることや、一部の発表を2006年に持ち越すこと
も考えられる。
シンガポール航空も最大で60機の発注を検討しているが、結論は12月か2
006年初頭までに出されると期待されている。シンガポール航空はB777
型の最大オペレーターで、発注はボーイング社に有利と見られている。
キャセイ・パシフィック航空はA340型かB777型、24機程度の発注を
検討しているが、B777−300ER型はキャセイ航空が好むロールス・ロ
イス社製エンジンが装備できないことから、エアバス社が有利との見方もある。
ボーイング社は今年、2000年以来初めて、受注数でエアバス社を超えるこ
とになるが、引き渡し機体数では、今年を含めてあと2〜3年はエアバス社が
上回ると見られている。しかし、大型の発注が今年相次いだことで、2006
年の発注は今年を下回ると見られている。
ドバイ・エアー・ショー キングフィッシャー、A320型50機を発注へ
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ドバイ・エアー・ショー2日目の21日、インドのキングフィッシャー航空は
エアバス社に、50機のA320型を発注すると期待されている。キングフィ
ッシャー航空は20日、エー・ティー・アール(ATR)社に20機のATR
72型を発注している。
ドバイ・エアー・ショーには、エミレーツ航空の塗装を施したA380型が姿
を見せ、毎日午後4時頃に飛行展示を行っている。また、エアバス社は展示場
内に、A380型の実物大機内模型(モクアップ)を展示し、来場者の注目を
集めている。
エアバス社 ドバイ・エアー・ショー、A350型12機の発注など発表
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エアバス社は20日、この日に開幕したドバイ・エアー・ショーで、クウェー
トのアビエーション・リース・アンド・ファイナンス社(ALAFCO)社が、
12機のA350−800型を確定発注、別途6機をオプション(購入選択
権)契約したことなどを発表した。
ALAFCO社の発注は6月のパリ・エアー・ショーで覚書が結ばれていたも
ので、A350型の確定発注は、ユー・エス・エアウェイズ・グループの20
機、シー・アイ・ティー(CIT)社の5機と合わせて、37機となった。注
目されていたエミレーツ航空の発注は、まだ結論に達していないと発表されて
いる。
他にエアバス社は、クウェートのジャジーラ・エアウェイズがA320型を6
機、サウジアラビアのナショナル・エアー・サービスが5機のA318型ビジ
ネス・ジェット機を発注することで合意したことを発表している。
インドのキングフィッシャー航空は、エー・ティー・アール社に20機のAT
R72−500型を確定発注、別途15機をオプション契約したことを発表し
たが、期待されているエアバス社への、A320型シリーズ30機の発注はま
だ発表されていない。
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【航空行政・協定交渉・統計】
オリンピック航空 ギリシャ政府、再度別会社化へ法案を提出
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ギリシャ政府は18日、売却・民営化に失敗した国営のオリンピック航空を、
再度、別会社化する法案を議会に提出した。別会社化は、従業員1,800人
の雇用を維持すると伴に、競争を阻害したとして欧州連合(EU)から迫られ
ている、5億4,000万ユーロの政府補助金の返済をかわす目論みがある。
ギリシャ政府は、ベルギーのサベナ航空が破綻し、民間主体の会社として再建
されたケースを手本にしようとしていると見られている。オリンピック航空は
2003年に、オリンピック・エアウェイズからオリンピック・エアラインズ
として、別法人に路線や資産を移し、一部の従業員を再雇用している。
国からの影響がなくならない限り、問題の解決策とはならないと見られている。
新たな別会社も、オリンピックの名称と5つ輪のマークを引き続き使用すると
されている。
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【経営戦略・関連事業・労使関係】
エアキャプ社 エアバス社、A320型70機の発注で覚書
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エアバス社は23日、エアキャプ社(元デービス・エアファイナンス社)がA
320型を70機発注することで、覚書を結んだと発表した。エアキャプ社は
今年、米国のプライベート・エクイティー、サーベーラス社が買収している。
ILFC社 エアバス社、A350型12機発注、8機オプションで合意
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インターナショナル・リース・ファイナンス(ILFC)社は22日、3日目
のドバイ・エアー・ショーで、エアバス社と12機のA350型を発注、別途
8機をオプション契約することで合意したことを明らかにした。エアバス社に
よるとILFC社が発注したA350型には、−800型と−900型の両機
種が含まれている。
LCAL社、ボーイング社、B787型6機を発注
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ボーイング社は21日、2日目のドバイ・エアー・ショーで、ロー・コスト・
エアークラフト・リース(LCAL)社が6機のB787型を発注したことを
明らかにした。LCAL社の発注は、B787型が最初に受けたリース会社の
発注として、5月に成約済みで、匿名の発注として、確定発注分に含まれてい
た。
LCAL社はボーイング社と、更に9機のB787型を追加発注することで、
近く合意するとしている。LCAL社はB787型6機のエンジンに、ロール
ス・ロイス社製を選定している。
LCAL社は、サウジアラビアのアル・ジョマイ・グループが出資する企業で、
来年1月に経営陣を発表するとしている。エンジンはロールス・ロイス社製を
採用、整備に関する契約も結んでいる。LCAL社が機体の引き渡しを受ける
のは、ILFC社よりも早い2009年で、近くリース先を発表するとしてい
る。
ILFC社 ボーイング社、B787型20機の発注を発表
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ボーイング社は21日、2日目のドバイ・エアー・ショーで、インターナショ
ナル・リース・ファイナンス社からB787型20機を確定発注、別途4機を
オプション(購入選択権)契約したことを明らかにした。引き渡しは2010
年1月から始まる。
B787型はこれまでに25社から309機の発注、もしくは確約を得ている
が、確定発注は233機となっている。ILFC社の契約は、既に匿名の発注
として確定分に含まれていた。ILFC社は1977年以降、ボーイング社に
698機を発注している。
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【機材計画】
エアー・マドリッド エアバス社、A350型15機の発注で交渉
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スペインのラ・ガセタ紙は25日付けで、エアー・マドリッド(非公開会社)
がエアバス社に、15機のA350型を発注することで交渉していると、エ
アー・マドリッド会長の話として報じた。エアー・マドリッドもエアバス社も、
報道内容に付いてコメントしていない。
エアー・マドリッドのホセ・ルイス・カリーロ会長は、交渉はかなり進展して
いるが、確定ではないとしている。また、全く何も決まっておらず、交渉がま
とまるには長い時間が掛かるが、主旨としてA350型を発注することになる
と述べたとしている。
日本航空 B787型、GEnxエンジンを選定
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日本航空は24日、2008年から導入するB787型に装着するエンジンと
して、ジェネラル・エレクトリック(GE)社製のGEnxエンジンを選定し
たことを明らかにした。
同じく2008年からB787型の導入を予定している全日空は、ロールス・
ロイス社製のトレント1000型エンジンを選定している。
エール・フランス A380型、賠償の他、引き渡し1年延期を要求
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エール・フランスは23日、引き渡しが6ヶ月間遅れるA380型に付いて、
遅延に伴う賠償の他、引き渡しを更に6ヶ月遅らせることを、エアバス社に求
めていることを明らかにした。エール・フランスは当初、2007年4月に一
機目を受領する予定だったが、エアバス社の遅延で、10月に繰り延べられる
ことになっている。
エール・フランスでは需要が後退する10月ではなく、繁忙機に入る4月の受
領を希望することから、当初の予定より1年遅れでの引き渡しを要求している。
エアバス社のグスタフ・フンベルト最高経営責任者(CEO)は23日、需要
があればA380型の胴体を延長して、1,000人が乗れる機体を開発する
用意があると述べている。また、先にフンベルト氏はボーイング社のB747
−8型に付いて、貨物機向きに設計された機体として、A380型の販売に影
響ないと述べている。
キングフィッシャー航空、エアバス社、A320型30機を発注
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エアバス社は21日、インドのキングフィッシャー航空が30機のA320型
を発注することを明らかにした。キングフィッシャー航空は6月のパリ・エ
アー・ショーで、エアバス社にA380型、A330型、及びA320型をそ
れぞれ5機、合計15機を発注している。
エアバス社とボーイング社が2005年に新たに受注した機体数は、ボーイン
グ社が700を超え、エアバス社も500機を超えている。200機の差があ
るが、エアバス社のジョン・リーヒー販売担当責任者は、2005年の最終的
な受注数は、ボーイング社と同じになると述べ、A350型の受注数は年内に、
200機に達すると繰り返している。
エアバス社のグスタフ・フンベルト最高経営責任者は、全てを犠牲にしてまで
市場占有率にこだわる積もりはないと述べている。
ポルトガル航空 エアバス社、A350型など17機を発注
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エアバス社は21日、TAPポルトガル航空が7機のA330−200型と1
0機のA350型を発注したことを明らかにした。A330−200型は20
07年から、A350型は2013年から引き渡しが始まるとしている。ポル
トガル航空の発注で、A350型は10社から143機が確定発注、もしくは
確約されたことになる。
他の発注、もしくは確約は、カタール航空60機、ユー・エス・エアウェイ
ズ・グループ20機、ALAFCO社12機、エアー・ヨーロッパ10機、G
ECAS社10機、タム航空(ブラジル)8機、キングフィッシャー航空(イ
ンド)5機、CIT社5機、ユーロフライ3機となっている。
中国航空8社 ボーイング社、B737型シリーズ70機を発注
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ボーイング社は現地時間の20日午前11時半、中国航空器材進出口集団(C
ASIEG)など中国の航空当局と、中国の航空8社の使用機材として、B7
37−700型、及び−900型を70機発注することで合意、ブッシュ大統
領訪問中の北京で契約した。中国の航空6社は今年初め、60機のB787型
を発注している。
70機の引き渡しは2006年から2008年までで、中国国際航空、中国南
方航空、中国東方航空、上海航空、アモイ航空、中国海南航空、深セン航空、
山東航空が使用することになる。ボーイング社の北京事務所の広報担当者によ
ると、契約は150機の商談の一部で、残り80機に付いては、2008年以
降の引き渡し分として交渉を継続するとしている。
エミレーツ航空 B777型42機を発注、中型機は結論先送り
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ドバイ・エアー・ショーが開幕した20日、エミレーツ航空はボーイング社に
42機のB777型を発注することで合意したことを明らかにした。内訳はB
777−200LR型10機、B777−300型24機、B777−200
LRF型8機としている。
更にB777型20機に付いて、購入権契約することで合意したとしている。
発注する42機の引き渡しは2007年から2013年までとしている。ボー
イング社が今年受注したB777型シリーズは106機(1機は機種変更によ
るもの)となり、過去最高の107機との差は1機となった。
しかし、注目されていた次世代中型機に付いてエミレーツ航空は、エアバス社
のA350型かボーイング社のB787型、どちらを発注するかの結論には達
していないことを明らかにしている。50機規模でA350型が発注されるこ
とが期待されていたが、B787型が発注される可能性を残したことになる。
エミレーツ航空は現在、83機で54ヶ国、75都市に乗り入れている。新た
に発注するB777−200LR型は、A350−500型の後継になると見
られている。新たな42機のB777型の発注を加えると、エミレーツ航空の
発注残は132機になる。
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【空港・保安】
ASTREC 関西空港、JAL香港線でRFIDタグの実証実験へ
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次世代空港システム技術研究組合(ASTREC)は、11月28日から12
月16日までの15日間、関西国際空港会社と香港国際空港公団と協力し、日
本航空の大阪(関西空港)〜香港線で運送する旅客手荷物に、無線ICタグ
(RFIDタグ)を取り付け、自動的に識別する実証実験を行う。
実証実験は、旅客手荷物管理の効率化と保安向上を目指して行われるもので、
各国で技術開発と標準化が進められている、UHF帯での無線ICタグを用い
た、技術検証を行うことになる。ASTRECは成田空港でも、2004年3
月に無線ICタグを用いた、手ぶら旅行の実証実験を行っている。
エアバス社 A380型、後続機は従来より2倍の間隔が必要
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エアバス社のグスタフ・フンベルト最高経営責任者(CEO)は22日、総二
階建てのA380型が離陸した後、後続の機体が離陸するまでに必要な間隔が、
予防的配慮として、当初は長めに設定されると述べている。フンベルト氏は1
970年に、ボーイング社のB747型が運航を開始した当初も、同様の対応
が採られたとしている。
航空機は重量や機体が大きい程、離着陸時、及び飛行時に、機体後方に起こす
乱気流が大きくなる。国際民間航空機関(ICAO)は、A380型が起こす
後方乱気流は著しい影響があるとし、暫定基準として今月、A380型の後続
機に必要な間隔として、離着陸時には10海里(ノーティカル・マイル)、飛
行時に15海里を設定している。
ICAOが出した暫定基準は、5海里とする他の機体より、2倍の間隔を求め
ているが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ICAOが来年出す最終
基準は、暫定基準より厳しくなるだろうとしている。混雑空港に乗り入れるル
フトハンザ・ドイツ航空の広報は、間隔がB747型と同じであることが重要
だと述べている。
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【事故・安全】
FAA A320型、ジェットブルー機の緊急着陸で点検を命令
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米国の連邦航空局(FAA)は23日、ジェットブルーが運航するA320型
が9月21日、前脚が滑走路に対して垂直な状態でロサンゼルス空港に緊急着
陸したことを受け、米国で登録されている約200機のA320型シリーズ機
全ての、前脚部分の点検を命じる、耐空性改善命令(AD)を出した。
ADの対象となるのはA318型、A319型、A320型、A321型の4
機種で、他の航空当局もFAAに従えば、世界中で650機が影響を受けるこ
とになる。点検は30日までに取り掛かり、90日以内の完了を求めている。
エアバス社は点検方法に付いて、10月8日に技術的な通知を出している。
ジェットブルーは既に、運航する全てのA320型に付いて前脚の点検を完了、
問題は発見されなかったとしている。
エール・フランス トロント空港オーバー・ラン事故、機体に異常なし
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カナダの航空事故調査当局(TSBC)は16日、トロント空港で8月2日、
エール・フランスの358便、A340−300型がオーバー・ランした事故
で、フライト・データ・レコーダーの解析や残骸を調べた結果から、事故機に
機械的な問題がなかったことを明らかにした。
圧力試験を受けたブレーキ部分(第2〜8ブレーキ)は、製造元のメッサー・
ブガッティー・グッドリッチ社のオハイオ州にある施設で、更に詳細な耐久試
験を受けたが、全て合格した。第1ブレーキは、オーバー・ラン後の火災で焼
失している。
TSBCでは引き続き、パイロットはなぜ事故機を、2,700メートルある
滑走路の端から、雨天では滑走路上で停止できない、1,200メートル地点
に着陸させたのか調査するとしている。
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【編集後記】
■10月31日現在、エアバス社が2005年に受注した機体数は494機で、
406機がナロー・ボディー機のA320型シリーズ、ワイド・ボディー機は
88機となっている。4発機に固執し、次世代中型機で出遅れ、ワイド・ボデ
ィー機の受注が低迷している。
□一方のボーイング社は11月22日現在、801機を受注し、ナロー・ボデ
ィー機のB737型シリーズは457機、ワイド・ボディー機はB777型1
05機、B787型173機を含む、344機を受注している。明らかに、顧
客が求める製品が売れている。
■ここで以前に触れていた、A380型が起こす後方乱気流の問題、暫定基準
ではこれまでの2倍の間隔を求めている。これが暫定でなく最終基準になると、
A380型は混雑する空港で、更に混雑を起こす原因になる。
□ボーイング社がB747型を開発した時、発注元のパン・アメリカン航空か
らは、メイン・キャビンの前方に窓を設ける要望が出されていた。小田急ロマ
ンスカーのパノラマ・カーのように、客席から進行方向が見えるようにするこ
とを求めたが、重量が増すことで座席を減らさなくてはならなかったことから、
その要望は取り下げられ、実現しなかった。
□結局、どんなに機体が大型化されても、その分、座席数が増えるだけで、エ
コノミー・クラスの運賃でビジネス・クラスの快適さが享受できるようになる
わけではない。
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